メカニカルな彼らに囲まれています

声をかけてきた寿音にそう返して、ケイに出発前と同じ目を向ける。


「ちょっと、脅かさないでよ」

「ごめんごめん。俺も一緒に回ってみたかったからさ」

「だったらいつも通りでよくない?」

「それだと撮るたびに戻るの面倒くさいじゃん。言っとくけど、変身するのも結構体力使うんだからね?」


そんなこと言われても。今初めて知ったんだけど。

まぁでも、電池の減りが早くなったら困るな。


渋々了承し、4人と1台(?)で行動することに。


狛犬や御神木を写真に残しながら奥に進み、神様にお参り。

御守りを購入した後、しばらく境内を散策して、近くの物産館へ向かった。


「そんなに食べたらお昼ご飯入らなくなるよ」

「だって美味しいんだもん! 若菜も食べてみなよ! すっごくしっとりしてるよ!」

「……確かに。なめらかで美味しい」

「でしょ? もういっそのこと2つ買っちゃおうかな。一応お母さんに聞いてみよ」