メカニカルな彼らに囲まれています

帰宅後。機械くんたちを呼び出し、今日の出来事を報告した。


「ピリピリしてるねー、寿音ちゃんち」

「みたい。なんか第一志望の学校が、今の成績だとギリギリ受かるレベルって言われたらしくて。倍率はそこまで高くはないらしいんだけど」

「学力面の強化が目的か」

「それならなるべく静かにしたほうが良さそうだね」

「うん……。でもやっぱ、厳しすぎると思う」


振り返ったところで、改めて本音をこぼす。


寿音といったら笑顔が真っ先に思い浮かぶほど、昔から楽しいことが大好き。

特に人を喜ばせることが好きで、私や若菜の誕生日にはサプライズでパーティーを開いてくれた。


「なんとかならないかな。短時間でもいいから解放させてあげたい」


やっと元気になったと思ったら、好きなものを禁止されて、さらに生活リズムまでも強制されて。

私たちに吐き出せてるから病んではなさそうだけど、相当ストレスかかってると思う。


たとえ受験シーズンでも、お姉さんばかりを優先させるのは不公平だ。