メカニカルな彼らに囲まれています

え、何かあったっけ。


朝は録画していた映画を1.5倍速で2本消化して、お昼はキアくんとアイチカのライブ映像を観て……。

夜は普通に、お風呂入って歯磨いて、明日の準備をした……よね?


「まだ説明してなかったのか……」

「ここちゃん適応能力高いからねー。既に説明した気になっちゃってた」


一体何を話しているのだろうと首を傾げていると、フウリさんがテレビを指差した。


「とりあえず、それコンセントに挿して」

「わ、わかった」


言われるがまま、テレビのコードをコンセントに挿す。

その直後、ボン! と白い煙が周辺に広がって……。


「んん~っ、よく寝た〜。おはようここちゃん!」

「おはよう。……もうこんにちはだけど」

「ええっ! もうお昼なの!?」


円らな瞳をさらにまん丸にして壁掛け時計を見るショウくん。

この様子だと、悪口は耳に届いてなさそうだ。