メカニカルな彼らに囲まれています

即答すると、照れくさそうに笑った若菜。

忘年会で見たお団子ヘアも似合ってたけど、ボブヘアだとよりまん丸の目が強調されて、可愛さが倍増してる。


「羨ましいなぁ。長いのも短いのも似合うって」

「昔からずっとその長さだもんね。またしばらくしたら切るの?」

「そうだなぁ……」


後ろで束ねた髪の毛に触れる。


長すぎず短すぎない、扱いやすい長さのセミロングヘア。

アルバムによると小学校に入学したときからだったので、かれこれ8年くらいになる。


毎年新年度を迎えるタイミングで切ってるけど、別にうっとうしいってわけじゃないんだよね。

むしろ三つ編みとかハーフアップとか、色んなヘアアレンジができるから楽しんでる。本当は胸の下くらいまで伸ばしてみたい。


でも、長いと洗うのが大変って聞くからなぁ。ブラッシングも丁寧にやらないと切れちゃうって、お母さんが言ってたし。かといってショートは寝癖が付きやすい。


「今回も定番の頭で迎えるかも」

「じゃあ3学期で見納めかぁ」

「最終日まで脳内にたっぷり焼きつけよーっと」