メカニカルな彼らに囲まれています

お年玉の使い道は、現在、ブックエンド2つと電子書籍の漫画1冊。

現金と違って数字でしか確認できないから、衝動買いしないように計画を立てておかないとな。


会話を楽しんでいたら学校に到着。1度スマホに戻ってもらい、校門をくぐって校舎へ。

教室に入って自分の席に着席し、スマホを取り出すと、ボン! という音とともに白い煙が現れて……。


「おおーっ。これがリアル教室。あったかーい」


ふにゃあと頬を緩ませて暖房の風に当たるケイ。

サラツヤな金色の髪がふわふわと揺れている。


神々しいイケメンが教室のど真ん中にいるにも関わらず、誰も突っ込まないこの状況。

不思議を通り越して不気味すぎる……。


「心っ、おはよう〜」

「あっ、おはよう!」


初詣での光景を思い出して苦笑いしていると、若菜が登校してきた。


「あれ? 髪切った?」

「うんっ。思いきってバッサリ切っちゃった。どうかな?」

「似合ってるよ! 可愛い!」