メカニカルな彼らに囲まれています

思い出した。

推しの曲だとずっと聴いていたくなるだろうなと思って、ソッコーで起きられるように1番うるさいやつにしたんだった……!


原因がわかってスッキリした。

けど!


「どうしたらいいの!?」


最後にアラームを止めたのは元日の朝。

しかも寝起きだったから、どうやって止めたのか全然覚えていない。


「どこ押したらいい? 頭? 顔?」

「ほっぺを、コケコッコー!! 右の、コケコッコー!! いやひだ、コケコッコー!!」


うわぁぁぁん! なんて言ってるかわからないよぉぉ!

頬を突っついてもつねっても収まらなかったので、スマホに戻ってもらって止めたのだった。






「いってきまーす」

「いってらっしゃい」


朝8時。登校準備を終えて家を出た。

曇り空の下、マフラーに顔を半分うずめて学校へ足を運ぶ。


「ひゃー、雪積もってる。でも雪だるまは作れなさそうだな」

「あの量なら手に取っただけでも溶けそうだもんね」