メカニカルな彼らに囲まれています

生え際から毛先まで、サラッサラのツヤッツヤ。

目が覚めるほどの美人ってこういう人のことを言うんだね。中身は電化製品だけど。


寝顔にうっとりしていると、突然彼が目をカッと見開いた。

あまりの迫力にビクッと肩をすくませた直後。


「コケコッコー!! コケコッコー!!」


真顔で鳴き続ける姿に恐怖を感じ、慌てて起き上がる。

え、ええ、いきなりどうしたの!? っていうか、なんでニワトリ!?


「ケ、ケイっ。ねぇ」

「おは、コケコッコー!! よう。コケコッコー!!」


肩を掴んで揺すると、途切れ途切れに挨拶した。

一応反応してくれたから、気が狂ったとか誤作動を起こしたわけではなさそうだけど……。


「アラームだよ」


けたたましい鳴き声が響く室内で、低音ボイスが一瞬聞こえた。

声がしたほうを見てみたら、椅子に腰かけているフウリさんの姿が。


「昨日の夜、設定してただろう」

「……ああっ!」