メカニカルな彼らに囲まれています

だとすると16年。学年なら高1。1人だけ大人びて見えるのはそのせいか。

彼がどの電化製品なのかが気になるが、その前に尋ねたいことが1つ。


「あの、ちなみにさっきは何を話してたん……話してたの?」

「あぁ、君が服の山を放置したままだから、注意したほうがいいんじゃないかと話し合ってたんだ」


ギクリと額に冷や汗が流れる。

クローゼットを掃除したのはいいものの、量が多いからあとで片づけようと思ってそのままにしてたんだっけ……。


「ごめん……邪魔だった?」

「いや。基本上にいるから、煩わしく感じたことはない」


基本的に、いる場所は上。そして私が生まれる前に新井家にやってきた、か。

この部屋の中で1番古い機器といえば……。


「……もしかして、エアコン?」

「正解。やっと気づいてくれたか」


嬉しそうに目を細めたフウリさん。

ところどころにヒントが散りばめられていたから、やっとってほど苦戦はしてないのだけれど。