メカニカルな彼らに囲まれています

満面の笑みで頷き、手を握ってきたショウくん。


非現実的な容姿の2人に比べて、彼は1番人間に近い見た目だ。

背も私とほぼ同じだから、制服を着てても違和感なさそう。


こんな可愛らしい子がテレビ……?
角ばった要素が全然見当たらないんだけど……。


あ、でもよく見たら、かなり黒目が大きいな。

カラコン入れてるのかってくらいまん丸で、私の驚く表情が綺麗に収まってる。


白と黒のコントラストもくっきりしてて……見つめれば見つめるほど、不思議と目が離せない。

あぁ、なんだか吸い込まれちゃいそう──。


「はいはいはい、独占するのはそこまでにしてくださいねー」


金髪くんの手刀が振り落とされ、黒い瞳から解放された。


「あと、あまり近距離で見つめないでねー。ご主人様のおめめが疲れちゃうから」

「そっちこそ。毎日何時間も見つめ合ってんじゃん。一昨日なんか朝から夜中までずーっと一緒だったくせに」