メカニカルな彼らに囲まれています

聞き耳を立てつつ、こっそりドアを開けてみたら……。


「このまま放置してたらホコリ溜まるだろう」

「でも……また失神しちゃったらどうすんの」

「それは事前にケイから説明すれば」

「ええー、めんどいなぁ」

「じゃあ俺が言う!」

「「ダメだ」」

「なんでよー! 2人揃ってー!」

「お前が言っても効果ない」

「同感。ショウはすぐ甘やかすからな。俺が言ったほうが早い」


冷静な口調でそう述べたのは、真っ白い髪の毛に青い瞳をした男の人。

そんな彼に、黒髪の小柄な男の子が不機嫌丸出しで口を尖らせている。


前者は綺麗なお兄さん系で、後者は可愛い弟系って感じ。


えーと……この人たちは、金髪イケメンくんの仲間でいいのかな?


大半の人ならここで「ギャー!! 不審者ー!!」と騒ぎ立てるところだが、私は既に目が慣れてしまっているため、さほど動じず。

自分の部屋だけど、一応、コンコンコンとノックしてドアを開けた。