メカニカルな彼らに囲まれています

……確かに、これだけ派手な人がいたら、自然と目がいくよね。ただでさえ薄着だから目立つし。

チラ見してもおかしくないのに、まるで透明人間扱い。みんなスルーしてる。


「じゃあ相談にも乗ってくれるの?」

「もちろん」

「どうやったらお小遣いアップすると思う?」

「日頃の行いを良くすることかな」


試しに質問を投げかけてみたら、正論すぎる答えが返ってきた。


まぁまぁまぁ、気が使えるかは一旦置いといて。

他の人には見えていないのなら……問題はないかな?


まだ若干困惑しつつも、現実を受け入れた。


だが、その翌日──。


「──ダメだよ。やっと昨日落ち着いたんだから」

「いや、俺が言う。今日で3日目なんだぞ」


朝ご飯を食べ終えて階段を上る途中、話し声が聞こえてきた。


最初はお父さんが電話しているのかと思っていたのだけど……どうやら私の部屋から聞こえているみたいで。

もしかして、金髪イケメンくんが独り言でも呟いてるのかな?