メカニカルな彼らに囲まれています

次におみくじ売り場へ向かうと……。


「お姉ちゃんは何だった?」

「吉。そっちは?」

「中吉!」


「勝った勝った〜」とルンルン気分でおみくじを木の枝に結ぶ実優。

去年は家族の中で1人だけ末吉だったから嬉しいんだろうな。


ちょっぴり切ない気分に浸りながらおみくじを読んでいると、またもや金髪イケメンくんが……。


「『願望 焦るな、いずれ叶う』『学問 安心して勉学せよ』おー、良かったじゃん」

「うん……。でも真ん中だからなぁ……」

「なに言ってんの。吉は大吉の次にいいんだよ」

「ええっ! そうなの!?」

「ここではね。神社によって違うところもあるみたいだけど、この神社では吉が2番目にいいとされてるんだって」


突然耳に入った衝撃の事実。

一文字だけだから、てっきり小吉と末吉の間かと思ってた……!


「詳しいね……」

「ははは。これくらい朝飯前ですよ」


謙遜する素振りもなく、得意げに言い切った。