メカニカルな彼らに囲まれています

ふにゃあと目を細めて笑う彼から視線を逸らして、自転車に鍵を挿し込む。


わざわざ顔見なくても、さっき写真撮ってたんだから、そっち見ればいいのに……っ。


今更だけど、どうして私のスマホは男の子なんだろう。CMに出てたのが男の人だったから?

っていうかそもそも、機械に性別とかあるのかな……。


「彼氏ができても、俺のこと忘れないでよ?」

「わ、忘れないよ!」


いきなり何を言い出すのかと思ったら。


推し命の私に彼氏なんて、夢のまた夢だよ!

でも……これから先、大人になっていく中で、もしも、同じ趣味の人と出会えたら。

コンサートデート、なんてことも、実現できたりして……!?


「よっこいしょっと」


未来の彼氏を想像していると、ケイが荷台に跨った。


「さ、出発しんこー」

「ちょっと、ダメだよ。ルール違反だって」

「大丈夫だよー。俺人間じゃないし。ここちゃんも憧れてるでしょ? 2人乗り」