メカニカルな彼らに囲まれています

購入したのは、赤チェック柄のケース。……ではなく、シリコン製のクリアケース。

毎日同じ服だと飽きるだろうと思い、ケースの中に包み紙を入れてみたのだ。


お菓子交換用で買ったものが、まさかここで役に立つとは。捨てないでおいてよかった。


「どう? 似合う?」

「うん。かっこいいよ」

「あぁ。パーカーも似合っていたが、ジャケットだとより大人っぽく見える」

「ほんと? 嬉しい〜。キアくんに見える?」

「ああ見えるよ見えるよ。薄目で見たら季節外れのキアくんそっくり」

「……俺のこと嫌いなんじゃなかったっけ?」

「別に……好きじゃねーけど、嫌いでもねーよ」


そう口を尖らせながらも、「おかえり」とケイの肩に腕を回したショウくん。

フウリさんも同じようにケイの肩に腕を回し、そのまま4人で円陣を組む形で再会を祝った。






数日後。


「──ありがとうございました」


出入口に立つ美容師さんに少し軽くなった頭を下げて、行きつけの美容院を後にする。

スマホで時間を確認しながら駐輪場に向かっていると、手元から化ける音が聞こえた。