メカニカルな彼らに囲まれています

画面に表示されているアイコンをタップし、アプリを開く。


電話帳、メッセージアプリ、動画アプリ、写真、音楽。

履歴は消えてしまったが、これらは修理する前にバックアップを取っていたので、消滅せずに済んだ。


「ケイ、起きてるか?」

「ケイくーん、聞こえてますかー? おうちに着きましたよー」


ちょんちょんと画面を突っつくショウくんだけれど、反応なし。


「……おい、全然起きねーんだけど。まさか、別のやつってわけじゃねーよな?」

「そんなはずは……。本体を交換したわけじゃないから、ケイのままだとは思うが……」


一向に変身する気がない彼に焦りを見せる2人。

まだ寝てるのかな。でも、もうお昼だよ。


スマホを手に取り、胸の前で抱きしめる。


お願い、起きて。

コケコッコーって、真顔でうるさく鳴いてよ。
またアイチカとキアくんの曲歌ってよ。

髪の毛だって、勝手に切ったら残念がるかなと思って、まだ美容院行ってないんだよ。