メカニカルな彼らに囲まれています

あぁ、ケイがいたら、この瞬間を写真に収められたのにな。

ふとしたときに頭の中をよぎるのは、サラツヤな金髪とお茶目な笑顔。


家族や友達、フウリさんやショウくん、みんなと過ごす時間が決して楽しくないわけではないけれど……やっぱり寂しくて。

修理が終わるまで、毎晩枕を濡らしながら眠ったのだった。






「──おかえり」

「おかえり、ここちゃん」

「……ただいま」


満開だった桜が葉桜になり始めた4月。

自室に戻り、携帯電話ショップの紙袋からスマホを取り出した。

新しく買ったケースを装着して、ローテーブルの上に置く。


「データは無事なのか?」

「うん。バックアップ取ってたから」