メカニカルな彼らに囲まれています

修理が終わるのは、およそ1週間後。

だが、年度末でお客さんが多いというのもあり、4月まで延びる可能性もあるとのことだった。


ケイのいない生活は、とても不便だった。


調べ物ができないため、情報収集はテレビから。

連絡は、家の電話か親のスマホを使うしかなくて。寿音と若菜と約束していたお花見は無事に行けたものの、なかなか落ち合えず、20分遅刻してしまった。


勉強も、時折ショウくんの力を借りつつも、毎回辞書と新聞を開く日々。ブックエンド代わりにしていた辞典を家で使うことになるなんて思ってもみなかった。


他にも、時間が経つのがとにかく遅い。


宿題をしても、部屋を片づけても、家の手伝いをしても。時計を見て最初に口から出るのは、“もう?”ではなく、“まだ?”。

家中を大掃除したときは、労働量のわりには全然時間が進まなくて。1時間が3時間くらいに感じた。


大掃除が終わると、帰省の日がやってきた。


祖母お手製の郷土料理をお腹いっぱい味わって。

祖父には、軽トラの荷台に乗せてもらって、近所の菜の花畑を観に行った。

日帰り旅行で買ったシュシュも『似合ってるね』と褒められて。夜は特番のローカル番組を観て、家族みんなで笑い合った。