メカニカルな彼らに囲まれています

ケイが、泣いてた……?


主人をからかうのが趣味なのか、隙あらばイタズラばかりして。正直、勘弁してよと溜め息をつきたくなるときもあった。


けど、いつもそばにいてくれて。

落ち込んだとき、困ったときは、優しく寄り添って、励ましてくれた。


ふにゃふにゃ笑顔を浮かべる裏で、たった1人、不安と闘っていたの……?


「とはいえ、留年は言いすぎだよな。仮に危機が来たとしても、まだ2年も先なのに」

「あぁ。せめて赤点でとどめておけば……。なんとしてでも、主人を自堕落な人間にさせたくなかったんだろうな」


ティッシュで鼻をかみながら、初詣ででのやり取りを回想する。


ケイは言っていた。

私のことが心配だったから変身できるようになった、と。


視力低下を気にしているのかな? ズボラすぎるからなのかな?

最初はそう思っていたけれど……違った。

ケイに頼りすぎて、何もできなくなる私を心配していたんだね。


だったらどうしてそう言ってくれなかったの。

『心配だったから』だけじゃわからないよ。


いや──もしかするとケイは、自分自身で気づいてほしかったのかな。