メカニカルな彼らに囲まれています

テストの問題用紙置き場化している引き出しを思い浮かべながら、階段へ向かう。


「もうっ、封印なんて言い出すからビックリしたよ」

「ごめんごめん。ここちゃん、推し命だからさ。もし赤点取っちゃったら気の毒じゃん? 留年までしちゃったら、せっかく上がったお小遣い減らされるかもしれないし」


下りる直前で、ピタリと足を止めた。


「ん? どした?」

「……なに、今の」


数段下から顔を覗き込んできた彼を睨みつける。


アイチカは中学生になってから知ったけど、キアくんはケイをお迎えする以前からファンだった。

私の幸せを思っての発言なのは、充分理解している。


けど……。


「ケイは、私が勉強が手につかなくなるくらい、スマホにのめり込むんじゃないかって思ってるんだね」

「いやっ、そういうわけじゃなくて。ただ、心配だっただけで……」

「そのわりには随分語尾が軽々しく聞こえたんだけど。それに本当に心配なら、笑いながら言うかな」