寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

振り返った暖と視線を合わせた。

ドキッと心臓が音を出して、暖を見るのがちょっとだけ恥ずかしい。
だってそんな顔でわたしを見るから、頬が赤くなって暖の目を見るのが怖くなって…



「柑乃が好きなんだよ」



でもドキドキして。


止まらないの、もうずっと…



暖の顔を見たら暖の声を聞いたら暖に触れられたら、体中がドキドキして止まらないの。


こんなの初めてで、息をするのも苦しくて。



これはきっと暖だけ、暖のことを想うとわたし…っ



「好きだよ」



下を向いちゃった、でもちゃんと言うから伝えるから。

わたしも伝えたい。


わたしの好きな人に、わたしもー…


「暖のことが好っ」