寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

「柑乃ちゃ~ん、おかえり~~~!」

「た、ただいま佐湯くん…っ」

ぜぇはぁ、ぜぇはぁ…

呼吸が全然整わない苦しい…っ!

「柑乃ちゃんお湯飲む?」

「あ、ありがとう…」

暖は隣でぐーぐー寝てるしね。

あぶなかった、間に合ってよかった…

暖の手をぐーっと引きながら家まで、着いた~!ってとこで電池が切れた。なんとか家の中には入れたけど、そこから階段を上って自分の部屋まで…

重い、男の子運ぶの重い!!

だからといって玄関に放置するわけにはいかないし、ママに見付かったらあれだし、佐湯くんに手伝ってもらったけど…

「これだから充電式は困っちゃうよね~!」

それはちょっと確かに困る。

佐湯くんみたいにお湯ならどうにかなるけど、どこでも眠っていいわけじゃないしスイッチが切れたみたいに眠るからちょっとやそっとじゃ起きないしわたし1人じゃ運べないもん。

そんな人の気も知らないで爆睡してるし。

「……。」

眠る時間ってカイロだと充電中ってことだよね?こんなに充電したっけ?

人間の姿になってから充電の時間多くなった気がするんだけど…
やっぱ動くからかな、その分睡眠が必要なのかな。

「柑乃ちゃぁ~ん!」

「わっ」