寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

制服の中は着こんでるし、外に出なければ冷たい風にも当たらない。それに暖房だってある。

だから暖がいなくても…

「教室の暖房が壊れてしまったのでしばらく使えません」

……え?
霜月(しもつき)先生今なんて言いました?

暖房が壊れたって…

「修理の予定ですがすぐには難しく…時間がかかるようですのでしばらく暖房はありません。みなさん温かくして授業に励んでくださいね」

担任の霜月先生はとっても丁寧に話す女の先生で、たぶんママよりはちょっと若い先生。

そんな霜月先生が淡々と話すと余計に寒く感じる気がして、あれなんか…


不安になって来た!
暖に大丈夫って言ったけど、大丈夫かな!?


授業受けてても隙間から風が入って来るし、窓際の席だからひゅーひゅー冷たい風が…っ

「では今から課外学習の班決めについてー…」

スッと静かに手を上げた、きっと大丈夫だって自分に言い聞かせてちょっと我慢してみたけどたぶんこれ以上はやばい…

かもしれない。

「…気分が悪いので保健室行ってもいいですか?」