寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

ある日突然現れた、この男の子は…


わたしの大事な充電式カイロ? 


それともわたしの… 




夢が叶う日は来るのかな?


それはわたしにはまだわからないけど。




「ん~朝ぁ?お腹すいたよぉ~」

え、誰の声?
舌っ足らずな男の子の声がした、ベッドの中から…

「あ!柑乃ちゃ~ん、おはよ~!」

って誰!?
また知らない男の子がいるんだけど!

きゅるんと大きな瞳にぷくっとしたほっぺ、わたしより少し小さくてくまの描いたパーカーを着てる…

くまのパーカー?そのくまどこかで…

「わたしのお気に入りの湯たんぽ!?」

「の佐湯(さゆ)だよ~」

「やっぱ名前あったんだ!?」

ひらひらと手を振りながらにまぁ~と笑って…

え、ちょっと待って!
なんで!?

また増えた…っ

「柑乃、おい!学校いいのか?遅刻するぞ」

「よくない!」

何がどうしてこうなってるのかまーったくわからない…


これは一体どうなってるの~~~~~~~~~~!?