寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

暖…!


抱きとめてくれた、倒れそうになったわたしの体を。

「だっ」

「何してんだっ!?」

こわ…っ!!!

「ごめ…っ」

そんな大きな声で怒らなくても!?

みんなびっくりしちゃってるじゃん!

すぐに立ち上がろうと思って暖の腕を掴みながら起き上がる、でも全然体に力が入らなくってしんどい。


あ、やば…

クラクラしてる。


あー…
この感じ久しぶりかも…


「えっ」

ぎゅっとわたしを抱きよせた。

「何してんだよ…っ」

……。

あったかい、包み込まれてるみたいであったかい。

もう全然寒くなんかなくて…

なんで?

どうして?


暖の方がつらそうな顔してるの?


「帰るぞ」

「わっ」

そのまま暖が立ち上がったから抱き上げられた。

ちょっと待って!
これはあれ!あれだよ!?

お姫様抱っこ、されてる…!?

うわぁーーーーーーーーーーっ!