寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

すぅーっと感触がなくなった。

あったかさだけじゃない、触れた感触も何もかも。

わたしの腕の中には冷えてしまった充電式カイロがあった。

「暖…」

ぎゅっと抱きしめる。

涙はやっぱり止まらないけど、濡れちゃって暖に冷たいって言われるかもしれないけど…



暖、夢を叶えてくれてありがとう。

大好きだよ、暖。


大好き…

ずっとずっと。