寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

ツリーからちょっと離れて、数人の列を待って買ったほくほく甘くてかわいい人気の雪だるまん。

お店の前でいただきますをした。

「おいひぃ~♡」

あ、これカスタードクリームなんだ!あったかいカスタードってこんなおいしいんだ!

「暖も食べる?」

「いや、食えねぇから」

「…そっか」

あ、そっかそうだったね暖は食べられなかっただって充電式カイロだから。ついデート気分で言っちゃった。

「…。」

「それ柑乃に似てんな」

「え?」

「そいつ、丸くて可愛い」

「丸くてって何!?」

ひどっ 

そりゃ寒い日はいっぱい着こむからまるっとしちゃうけど!

「一言余計だし!」

「じゃあ可愛い」

「じゃあって…っ」

勢いよく顔を見上げてしまったから目が合って、ドキッと胸から音が鳴る。

「可愛い」

「…っ」

つないだ手のせいで距離が近くてドキドキが、もっともっとドキドキしていく。

ふって声を漏らすように笑う姿にわたしの胸は高鳴って、頬を熱くするから。 

「あ、雪だ」