寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

「つーか何佐湯(こいつ)と寝てんだよ!?」

「えっ」

「俺がいないことをいいことに」

「そっ、そんなつもりないし!」

抱き合って寝てたとか恥ずかしい!って思ってたのにまず最初に怒られると思わなかった。

感動の再会だよねコレ??

「お前も何してんだ!ふざけんなよ!?」

「暖、嫉妬深い男はモテないんだよ」

「はぁ!?」

……。

何コレ、なんなの?

なんか…


すっごく久しぶりだ!


だからわたしも、ママがいることも忘れて声を出した。

「暖おかえり!」

ぎゅっと飛びついて、少し体制を崩しそうになったけど受け止めてくれた。

「…ただいま」

わたしの耳元でささやく声に愛しさを感じながら。

「じゃあ行くか」

「え、どこに?」

「どこって、今日はクリスマスだろ?」

抱き着いたまま暖と目を合わせる、今日はクリスマス…


今日は…


クリスマスツリーを見に行くんだ!!!