「暖」
「…なんだよ」
頭を掻きながら不服そうな暖の方を見上げる。
「わたし、クリスマス楽しみにしてるから」
キュッと目に力を込めて、隣で目を細める暖をまっすぐ見つめて。
「お前…それ言えばいいと思ってるだろ」
「あ、バレた?」
「おまっ」
ふふって笑いながら前を見た。
佐湯くんが両手でペットボトルを持ちながらゴキュゴキュと一生懸命飲んでる。
「でもほんとに楽しみだよ」
暖と一緒だもん、なんて恥ずかしくて面と向かっては言えないけどね。
すっごく楽しみなのは本当だよ。
もうすぐクリスマス、ずっと憧れ続けて来たあのクリスマスツリーが見られる…
好きな人と一緒に。
「だからっ」
「俺も」
「え…?」
隣に視線を向ければ暖と目が合って、つないだ手がもっと熱くなる。
わたしの温度は暖に伝わってるのかな?
「楽し…っ」
見つめ合っていた視線が揺れた。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
隣にいた暖が消えていくようで。
―バタンッ
え…
何が起こったの?
「暖…っ!?」
そのまま地面に倒れ込んでいったから。
「暖大丈夫!?」
眠そうな雰囲気もなかったから、急に倒れた暖に不安になって。
「眠いの!?ねぇ暖…っ」
「…なんだよ」
頭を掻きながら不服そうな暖の方を見上げる。
「わたし、クリスマス楽しみにしてるから」
キュッと目に力を込めて、隣で目を細める暖をまっすぐ見つめて。
「お前…それ言えばいいと思ってるだろ」
「あ、バレた?」
「おまっ」
ふふって笑いながら前を見た。
佐湯くんが両手でペットボトルを持ちながらゴキュゴキュと一生懸命飲んでる。
「でもほんとに楽しみだよ」
暖と一緒だもん、なんて恥ずかしくて面と向かっては言えないけどね。
すっごく楽しみなのは本当だよ。
もうすぐクリスマス、ずっと憧れ続けて来たあのクリスマスツリーが見られる…
好きな人と一緒に。
「だからっ」
「俺も」
「え…?」
隣に視線を向ければ暖と目が合って、つないだ手がもっと熱くなる。
わたしの温度は暖に伝わってるのかな?
「楽し…っ」
見つめ合っていた視線が揺れた。
一瞬何が起きたのかわからなかった。
隣にいた暖が消えていくようで。
―バタンッ
え…
何が起こったの?
「暖…っ!?」
そのまま地面に倒れ込んでいったから。
「暖大丈夫!?」
眠そうな雰囲気もなかったから、急に倒れた暖に不安になって。
「眠いの!?ねぇ暖…っ」



