寒がりなわたしの彼はすぐにわたしを抱きしめたがるから

これは絶対違う気がする、そんなわけないじゃんあんなボロボロの何年使ってるかわからないのだよ!?


てゆーかそんなぎゅっと抱きしめないでよ…!

顔が近いっ 


「アレルギー発症したらどーすんだ」

優しく手に触れた、ポカッとすぐに温度を与えてくれる。

「…なんで知ってるの?」

「柑乃のことだし、知ってる」

知ってるって…

そうなの?これはやっぱり本当に…

「いつも俺が温めてやってんだろ」

まさか?

ほんとに?

ほんとのほんとに…

「ねぇ、あなたは誰なの…?」

「俺?俺は…」

おそるおそる聞いてみた、ごくりと息を飲んでその答えを待った。


「柑乃がいつも使ってる充電式カイロ」


充電式カイローーーーー…!?


「の、(だん)


名前あったんだ!!?