「望羽にたかるな、お前ら。望羽は最初から俺に見惚れてた。つまり俺のものだ」
「はぁ?クズ先輩なんて顔だけで性格は最悪じゃないですか!」
「そッス、もう素直に言うこと聞いたりしないッス!誰と付き合うかは望羽ちゃんの自由ッス、そして望羽ちゃんは俺を選んでくれるッスよ!」
「なわけないし!望羽ちゃんは僕としあわせになるんです、なにせ女の子の気持ちは僕が一番よく分かりますからね」
どうしてわたしがモテモテな女の人みたいに、3人の先輩から言い寄られてるの!?
しかもみんなイケメンぞろい!
わたしにはキャパオーバーだよ~!!
もう気絶しそう、と意識が遠のいていくのを感じていたら、「お前ら望羽になにしてるんだ!!」とお兄ちゃんの怒鳴り声が聞こえた。



