「俺は、大好きな妹が損ばっかりしてるの、見てられなかったんだよ。誰よりもやさしくていい子なのに、嫌なことばっかり押しつけられてる」
やさしい声で話しながら、お兄ちゃんはわたしの頭をなでた。
わたしが、損ばっかり…?
別に、嫌なことを押しつけられたことなんてないんだけどなぁ…。
「大きくなってから、知ったことだけど。生きてる人間は、みんな一緒に生きてる仲間だ、隣人だ、だから助け合おうって考え方があるらしいね」
「そうなんだ…」
でも、一緒に生きてる仲間、隣人、か。
なんだか、よく分かるかも。
「あぁ、望羽もきっとこういう考え方をしてるから、笑顔でなんでも引き受けられちゃうんだろうなって思った」
「…お兄ちゃんは違うの?」
やさしい声で話しながら、お兄ちゃんはわたしの頭をなでた。
わたしが、損ばっかり…?
別に、嫌なことを押しつけられたことなんてないんだけどなぁ…。
「大きくなってから、知ったことだけど。生きてる人間は、みんな一緒に生きてる仲間だ、隣人だ、だから助け合おうって考え方があるらしいね」
「そうなんだ…」
でも、一緒に生きてる仲間、隣人、か。
なんだか、よく分かるかも。
「あぁ、望羽もきっとこういう考え方をしてるから、笑顔でなんでも引き受けられちゃうんだろうなって思った」
「…お兄ちゃんは違うの?」



