【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。

「…望羽」


「弓崎さんが依頼したって言うから…気の毒に思いながら、栗本さんと話しました。それなのに、本当は別れる必要のなかった2人を、別れさせて…」


「「…」」


「悪いことだって、お兄ちゃんを助けるためなら、手伝おうって、すごく悩んで決めたのに…それが全部、いじわるだったんですか?」




 ぽろぽろと、涙を流しながらしゃべると、先輩たちはみんなおどろいた顔をしてわたしを見つめる。

 こんなことをしたら、わたしもお兄ちゃんも傷つくって、分かってたはずなのに。

 横から伸びてきたお兄ちゃんの手が、わたしの目をおおって、反対の手で頭を抱き寄せられた。




「望羽、帰ろう」


「…うん」




 お兄ちゃんの胸に顔を(うず)めて、ギュッと制服をつかむと、やさしく背中をなでられる。