【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。



 葛谷さんはほほえみながら、となりにある大きな段ボール箱をコンコンと指でたたいて、あの動画を流した。

 先輩たちやわたしの声と姿が流れて、お兄ちゃんのいつもと違う姿も映っている。

 わたしのとなりにいるお兄ちゃんが、ひどくショックを受けた、焦ったような顔でわたしを見たのを見て、ぽろっと、涙がこぼれた。




「望羽…ごめん」




 お兄ちゃんがこの世の終わりみたいな、ひどい顔をして、ギュッと目をつぶりながら顔を背ける。

 かすれた声だって痛々しくて、わたしはお兄ちゃんの制服をつかみながら、3人の先輩たちを見た。




「…全部、うそだったんですか。お兄ちゃんの秘密を守るために、手伝うって約束しました。それなのに、わたしが、一番知られたくない相手だったなんて」