「…未來先輩、すごいです!わたしの顔がこんなにかわいく見えるなんて!あとで記念に写真を撮ってもいいですか!?」
「あら、あとでなんて言わずに今撮りましょ?望羽ちゃんのスマホにも送ってあげるから」
「わぁ、ありがとうございます!」
未來先輩はブレザーのポケットからスマホを取り出して、鏡をバックに、わたしの肩を抱き寄せた。
インカメラで「はい、笑って~」と写真を撮ると、2人の笑顔がきれいに写る。
“仕事”が終わったら連絡先を交換しよう、と約束して、未來先輩と女子トイレを出ると、犬丸先輩が振り返った。
「わ!望羽ちゃん、超かわいいッス!今胸がときめいたッス!」
「えへへ、ありがとうございます。未來先輩がかわいくしてくれました!」
「いいでしょう、イヌ先輩?さ、仕事をしに行きましょ」
「はいッス!」



