【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。



「望羽!よかった…2人でどこに行ってたの?」


「あら、茅都先輩。ふふっ、私たちだけの秘密です。じゃあ、またね、望羽ちゃん」


「あ、はい、また」




 こくんとうなずいて、手を振る未來先輩に手を振り返すと、お兄ちゃんがそばにきて私の腕に触れる。

 階段を下りていく未來先輩を見る顔は、いつも通りにこやか。

 だけど…お兄ちゃんには“裏の顔”、もあるんだよね。




早乙女(さおとめ)さんと仲良くなったの?望羽」


「うん」




 ほほえみながら聞かれて、わたしは笑顔でうなずいた。




「…そっか。早乙女さんは趣味で女装してるだけで、本当は男子だから、女の子同士って思っていろいろ話しすぎないように気をつけてね?」


「えっ?」