「望羽!よかった…2人でどこに行ってたの?」
「あら、茅都先輩。ふふっ、私たちだけの秘密です。じゃあ、またね、望羽ちゃん」
「あ、はい、また」
こくんとうなずいて、手を振る未來先輩に手を振り返すと、お兄ちゃんがそばにきて私の腕に触れる。
階段を下りていく未來先輩を見る顔は、いつも通りにこやか。
だけど…お兄ちゃんには“裏の顔”、もあるんだよね。
「早乙女さんと仲良くなったの?望羽」
「うん」
ほほえみながら聞かれて、わたしは笑顔でうなずいた。
「…そっか。早乙女さんは趣味で女装してるだけで、本当は男子だから、女の子同士って思っていろいろ話しすぎないように気をつけてね?」
「えっ?」



