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―天衣望羽視点―
コツコツ、コツコツ、と鳴るローファーの音を聞きながら、わたしはとなりを歩くお兄ちゃんの笑顔を見上げた。
「それでね、チョコバナナクレープが一番おいしいんだって。望羽、チョコ好きでしょ?学校から帰ったら駅前に行ってみる?」
「うんっ、行ってみたい!」
「よしよし、それじゃあ今日のおやつはクレープね」
美人なお母さんに似て美男子なお兄ちゃんは、わたしの頭をなでて、きれいに笑う。
最近学校で話題の、駅前にできたクレープ屋さんの話を聞いて、朝ご飯を食べたばっかりなのにちょっとお腹がすいてきた。
かっこよくて、やさしくて、頭がよくて、運動もできるお兄ちゃんが人気者なのは、幼いころからの日常。
学校が近づいてくると、わたしは少しお兄ちゃんから離れた。
「天衣せんぱーい!おはようございまーす!」
―天衣望羽視点―
コツコツ、コツコツ、と鳴るローファーの音を聞きながら、わたしはとなりを歩くお兄ちゃんの笑顔を見上げた。
「それでね、チョコバナナクレープが一番おいしいんだって。望羽、チョコ好きでしょ?学校から帰ったら駅前に行ってみる?」
「うんっ、行ってみたい!」
「よしよし、それじゃあ今日のおやつはクレープね」
美人なお母さんに似て美男子なお兄ちゃんは、わたしの頭をなでて、きれいに笑う。
最近学校で話題の、駅前にできたクレープ屋さんの話を聞いて、朝ご飯を食べたばっかりなのにちょっとお腹がすいてきた。
かっこよくて、やさしくて、頭がよくて、運動もできるお兄ちゃんが人気者なのは、幼いころからの日常。
学校が近づいてくると、わたしは少しお兄ちゃんから離れた。
「天衣せんぱーい!おはようございまーす!」



