この3人って、お兄ちゃんが今日初めて会った人たちなんだよね?
お兄ちゃんと友だちになりたいとか、そういう話かな…?
おずおずと3人の顔を見回すと、未來先輩がにこりと笑顔を返してくれた。
「えぇ、そうよ」
「その前に。茅都から、俺たちのことをなんて聞いた?」
「え?えっと、今日初めて会ったって…あの、先生になにか頼まれてここに来たんですよね?」
葛谷さん、お兄ちゃんのこと“茅都”って名前で呼ぶんだ…。
一緒に用事を済ませて仲良くなったのかな?でも、それにしてはお兄ちゃんが…。
変だなぁ、と思いながら3人の顔を見回せば、眉を下げてしゅんとした顔をする犬丸先輩と目が合った。
「天衣くん、ひどいッス」
「ふふっ、茅都先輩らしいわ。私たちと関わらせたくなかったんでしょうね?」



