「妬いたのか?」
「えっ」
や、やきもちなの…?
でも、わたし、本当に雨蓮さんのことが好きなのか分からないのに…。
困って答えられずにいると、雨蓮さんは、ふっと笑った。
「自覚がないのも、それはそれでかわいいな。…俺は望羽の彼氏だって言ってもいいんだぞ」
「つ、付き合ってはないですから…っ!」
「望羽がうなずくだけでいい。そうすれば、話した内容も教えてやる」
は、話した内容…っ。
気になる、気になるけど…っ、やっぱり春宮先輩に無断で聞くのはっ。
ギュッと目をつぶると、雨蓮さんは「強情だな」と笑いながら言って、わたしにキスをした。
「~~っ…!?」
「早く俺のところに来い、望羽。彼女になれば、たっぷりかわいがってやる」
真っ赤なほおをなでて、妖しく目を細めた雨蓮さんに見つめられて、心臓が破裂しそうなくらい活発に動く。
この気持ちを“恋”と呼ばないなら、一体どんな状態が恋と呼ばれるのか。
そう考えたら怖くなってしまうくらい、今のわたしは…雨蓮さんの甘い声に心を支配されていた。
fin.



