「よかったですねぇ、イヌ先輩」
「藤一、座ってろ。せま苦しい」
「うんうん、未來くんのバカにするような“先輩”とはひびきが違うッス!」
「はいッス~」
犬丸先輩は、にこにことあぐらをかいて床に座りこんだ。
なんだか、わんちゃんが“おすわり”って言われておすわりしたみたいに見える。
名前にひっぱられすぎかな?
「俺は葛谷雨蓮。3年だ」
最後に名乗った葛谷さんは、手に持ったスマホを下ろしてわたしを見た。
声もしゃべり方も落ち着いていて、冷たそうな外見と相まってクールな印象を受ける。
先輩って呼ぶのも気後れしちゃって、さんづけしたくなるくらい。
それでも、ずっと見ていたくなるような、かっこいい顔をしているから、思わずぽーっと…。
って、また見惚れちゃってた!
「あ、わたしは天衣望羽です。天衣茅都の妹で、1年生です。あの、未來先輩からナイショのお話があるって聞いたんですけど…」
「藤一、座ってろ。せま苦しい」
「うんうん、未來くんのバカにするような“先輩”とはひびきが違うッス!」
「はいッス~」
犬丸先輩は、にこにことあぐらをかいて床に座りこんだ。
なんだか、わんちゃんが“おすわり”って言われておすわりしたみたいに見える。
名前にひっぱられすぎかな?
「俺は葛谷雨蓮。3年だ」
最後に名乗った葛谷さんは、手に持ったスマホを下ろしてわたしを見た。
声もしゃべり方も落ち着いていて、冷たそうな外見と相まってクールな印象を受ける。
先輩って呼ぶのも気後れしちゃって、さんづけしたくなるくらい。
それでも、ずっと見ていたくなるような、かっこいい顔をしているから、思わずぽーっと…。
って、また見惚れちゃってた!
「あ、わたしは天衣望羽です。天衣茅都の妹で、1年生です。あの、未來先輩からナイショのお話があるって聞いたんですけど…」



