【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。

「そッス!本当は望羽ちゃんと2人きりになりたいッスけど、天衣くんと雨蓮くんをはぶけただけでもラッキーッス」


「えぇぇ!?」




 お兄ちゃんも雨蓮さんも置いていく気なの!?

 も、もしかしてさっきの悪い顔は…!

 先輩たちに階段の前まで連れてこられたわたしは、衝撃(しょうげき)を受けつつも、春宮先輩の“告白”が気になって、ちらちらとうしろを見る。




「あ、あの…わたし、お手洗いに寄りたくて!ここで待っててもらえますか…!?」


「そっか、分かった」


「はいッス!」




 うそをついてしまったうしろめたさを感じつつも、わたしは2人に頭を下げて、急いで空き教室の前に戻った。

 扉の窓からこっそりなかの様子を見ると、もう“告白”は終わってしまったのか、春宮先輩が頭を下げて反対側の扉に向かう。

 どこかに隠れなきゃ、とあたりを見回したわたしは、手近な隠れ場所が見つけられなくて、とてつもなく焦った。