【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。



 います、と照れながら答えた。

 わたしのことが好きみたいです、とは、はずかしすぎて言えない。

 すると、春宮先輩は落ちこんだ顔で「そっか」とつぶやく。




「残念だな。あの悪そうな笑顔にキュンとしちゃったんだけど」


「え!?」




 悪そうな笑顔に!?

 じゃなくてっ、春宮先輩が雨蓮さんに!?

 おどろきすぎて大きな声を出してしまったから、先輩たちがわたしのほうを見てしまって、あわてて“なんでもないです”と両手を振った。




「ねぇ、望羽ちゃん、あの人の名前教えてくれない?」


「は、はい、えっと、葛谷雨蓮(くずやうれん)さん、です…」


「葛谷さん、か。…うん。告白、するだけしておこ」


「えっ」




 こ、告白!?

 ドキリと心臓が嫌な音を立てて、眉を下げながら春宮先輩と雨蓮さんを見る。

 もちろん、わたしに止める権利なんてないんだけど…なんだか、胸がざわざわする…っ。