【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。

 近くに来て分かったけど、モデルさんみたいに背が高いんだなぁ…。

 スラッとしてて、スタイルまできれい。




「あ、あの、なんのご用でしょうか?」


「ふふっ、望羽ちゃんとナイショのお話がしたいの。少し遠いけど、ついてきてくれる?」



 早乙女さんは少し振り向くと、人差し指を口の前に立てて、上品にほほえんだ。

 思わず赤面しながら、わたしはこくこくとうなずいて、早乙女さんについていった。


 そうして着いた場所は、B棟2階の備品室。

 なかに入ると、あのとき早乙女さんと一緒にいたイケメンさん2人がいた。




「それじゃあ、自己紹介ね。私は花もはじらう早乙女(さおとめ)未來(みらい)、2年生よ。未來先輩って呼んでね」


「は、はい、未來先輩っ」