【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。



 にっこり笑って、わたしはいつでも先輩たちに連絡できるよう、持ち歩くようになったスマホをポケットから取り出した。

 雨蓮(うれん)さんは、あれからも“実験”継続になって、連絡先を交換してないんだけど。

 他の先輩たちとは交換したから、みんなで備品室に集まって欲しい、って連絡して、教科書やノートを教室に置いてから、先輩とB棟に向かった。


 お兄ちゃんも含めて、みんなすぐに集まってくれたみたいで、備品室についたのはわたしたちが最後だった。



「あれ、きみは…春宮(はるみや)さん、だっけ」


「あ、うん」



 未来先輩は先輩のことを知ってたみたいで、にこっと愛想よく笑う。

 春宮先輩のほうは、備品室に集まっている先輩たちの顔を見て、少しびっくりしてるみたいだった。

 まぁ、本当にみんな、お兄ちゃんを含めてすごいイケメンだから…。