未来先輩の名前だけ知ってるってことは、そうかな?って思って聞いてみると、「うん」と女の人はうなずいた。
足を止めてくれた先輩に近づいて、階段に座ると、先輩も一緒になって座ってくれる。
「そっか…女子に人気だって聞いてたけど、1年生の女の子も手伝ってるんだ」
「あはは、ちょっと事情があって。それで、どんなことに困ってるんですか?」
きれいな横顔を見て聞けば、先輩はやっぱり暗い顔をして、少しの間だまりこんだ。
「…私ね、今、誰かにおどされてて」
「おどされて?」
ぶっそうな話にびっくりして目を丸くすると、先輩は「うん」と目を閉じる。
「もう1週間くらい前かな…下駄箱に、盗撮写真が入れられるの。毎日、枚数が増えていって…昨日は、手紙が一緒に入ってた」



