反則技…?
わたし、キスされてものすごくドキドキしただけで、雨蓮さんを好きになったわけじゃないのかなぁ…?
雨蓮さんが好き…だと思うんだけど、なにしろ初めてのことだし、未來先輩たちのほうが恋についてはよく知ってるはずだから…。
わたしの気持ちを確信するためにも、実験をしてみるの、大事かも。
「…分かりました。実験、してみます!」
「よし、それじゃあ決まりね。僕はクズ先輩と違って、同意なしに大事なことはしないから安心して」
「俺も許可を取らずにキスなんてしないッス!そんなことするのは雨蓮くんだけッスよ」
「は、はあ…」
雨蓮さん、散々な言われようだなぁ…。
せまい備品室のなかで、まだお兄ちゃんと格闘している雨蓮さんをちらりと見ると、指をからめるように左手をにぎられた。



