かぁっと赤面しながら、ちらりと、奥にいる雨蓮さんを見た。
それだけで、お兄ちゃんにも、先輩たちにも伝わったらしい。
パシッと音がしてから、わたしはお兄ちゃんが雨蓮さんになぐりかかって、手のひらで受け止められたことに気づいた。
「ふっ…」
「はぁ!?なんでよりによって一番クズなこの人に!?」
「どうしてッスか、望羽ちゃん!?あれから1回も会ってないのに!」
「雨蓮、お前!望羽になにをした!?」
「わ、わ!あの、ごめんなさい!何日か前に、中武さんにからまれて、雨蓮さんに助けてもらったことがあって!」
みんなの反応にあたふたしながら説明すると、みんながそろって「“雨蓮さん”?」と雨蓮さんをにらむ。
雨蓮さんは涼しい顔をして、わたしと目が合うと妖しくほほえんだ。
ドキッと、鼓動が速くなるのを感じながら、わたしは視線を落として「そ、その…」と目をつぶる。



