「望羽?」
「どうしたの、望羽ちゃん?」
今にも笑顔を捨て去りそうだったお兄ちゃんも、先輩たちも、みんなわたしを見て、話を聞く姿勢をとってくれる。
わたしは、「とりあえず周りの人の目がないところに移動しませんか…?」と遠くからこっちを見ている人たちをちらりと見て言った。
わたしの提案が受け入れられて、みんなでB棟の備品室に来たあと。
わたしはドキドキする胸を落ちつかせるように深呼吸をして、目をつぶりながら言った。
「あのっ!わたし、好きな人ができましたっ!」
「え。まさかこいつらじゃないよな、望羽!?」
すぐにお兄ちゃんが横からわたしの肩をつかんできて、わ、とおどろく。
「う、うん…その…」



