お兄ちゃんがわたしの前に手を出して、無理やり貼り付けたような笑顔で先輩たちを見た。 「おはようございます、茅都先輩。先に愛(いと)しの望羽ちゃんへあいさつしただけですよ」 「そッス、好きな子が優先になるのはしかたないッス」 「あいさつが必要な仲か?」 「…そう、よく分かったよ」 あ、お兄ちゃんが怒り出しそう…! 先輩たちと引き離されちゃう前に!と、わたしは先輩たちに会ったら言おうと思っていたことを口に出した。 「あ、あの…!わたし、みなさんに大事なお話があって…!聞いてもらえますか!?」