【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。



「はい…」


「お礼の気持ち、もらってもいいか」


「え?は、はい」




 それは受け取って欲しいけど、と思いつつ、どういう意味で言ったのか分からなくて、きょとんとしていると。

 葛谷さんは、ふっと笑って目を伏せ、わたしに顔を近づけた。


 え…?

 え…!?

 えぇっ…!?


 近いな、と思ってもまだまだせまってくる葛谷さんの顔にびっくりして、ギュッと目をつぶると、唇に柔らかい感触がした。

 …初めてだったけど、分かってしまう。

 わたし、今…っ。


 バクバクバクッて心臓がさわいで、頭がくらくらしてくるくらい、体が熱くなった。




「望羽を助けるのに、礼なんていらない。…が、感謝の気持ちを示すなら、こうしてくれたほうが俺はよろこぶ」