【中】酸いも甘いも、イケメンぞろい。



 確かに、先輩たちがなんでも屋さんをやってるのは変わらないけど…。

 困って先輩たちを見ると、未來(みらい)先輩には眉を下げて、葛谷(くずや)さんには変わらない表情で見つめられた。

 そして、犬丸先輩はにこっと笑って、腰をかがめながらわたしに顔を近づける。




「俺は望羽ちゃんが望むことをかなえるッス。天衣(あまい)くんを説得して欲しいッスか?天衣くんのもとからさらって欲しいッスか?それとも…」




 さっきの話の続きをする犬丸先輩に目を丸くしながらも、ふと思いついたことがあって、先輩たちの顔を見回した。

 みんな、わたしを見ていて…きっと、わたしのお願いを聞いてくれる、って思ったから、わたしは先輩たちを見つめて口を開いた。




「みなさん、いいなんでも屋さんになってください!」


「望羽、そんなのこいつらが聞くわけ――」


「分かった」